希土類磁石材料
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二次元解析と三次元解析の表面磁束密度波形を、配向の構成をいくつか変えてWellmax®SmFeN磁石材料と市販の磁場解析ソフト「JMAG」を用いてシミュレーションした事例をご紹介します。
永久磁石を埋め込んだいくつかの金型のモデルを作成して成形の際にWellmax®材料がどのような配向になるかを「JMAG」の二次元解析と三次元解析で計算します。
Step1で得られたWellmax®磁石の配向で得られる磁石の表面磁束密度の波形を同様に二次元解析と三次元解析で計算します。
配向モデルは磁石1極に対して1~2個の永久磁石(配向用磁石)を用いて構成し、配向用磁石の配置や角度、金型部品の材質を変えました。二次元解析では円筒座標を用い、磁石の中心軸を円筒座標の中心軸としてモデルを構成しました。
二次元モデル、三次元モデルのいずれも1極分(18°)で作成し、解析ソフトの回転対称条件、対称境界条件を用いました。
| Case-1 | Case-2 | Case-3 | Case-4 | Case-5 | Case-6 | |
| 内径側ヨーク材質 | 磁性 | |||||
| スリーブ材質 | 磁性 | 非磁性 | 磁性 | 磁性 | 非磁性 | 磁性 |
| 配向磁石数(pc/極) | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 配向磁石配置 | pattern-1 | pattern-2 | pattern-2 | pattern-2 | pattern-3 | pattern-3 |
| 配向磁石角度 | A | B | B | C | D | D |
キャビティ内に充填されたWellmax®磁石材料の磁化の方向と大きさを、二次元と三次元の各配向モデルについて磁場解析ソフト「JMAG」を用いて計算しました。
・Step1で得られた配向を持つWellmax®材料の各磁石の表面磁束密度がどのような波形になるかを二次元と三次元の場合について磁場解析を用いてシミュレーションしました。
・各配向モデルで磁場解析を行いシミュレーションした磁石の表面磁束密度のピーク値、波形の奇数次成分値について、配向モデルの構成や二次元解析と三次元解析の結果を比較しました。
(青:三次元解析、赤:二次元解析)
(青:三次元解析、赤:二次元解析)
二次元解析と三次元解析の表面磁束密度波形を、配向の構成をいくつか変えてWellmax®SmFeN磁石材料と市販の磁場解析ソフト「JMAG」を用いてシミュレーションし比較しました。併せて、磁石の表面磁束密度が正弦波に近くなる配向構成を検討しました。
二次元解析は三次元解析に比べると波形形状は少し変わり、特にラジアル配向に近い波形形状の場合で極中央部に凹が生じる結果でした。磁石単体での表面磁束密度の測定ではパーミアンスの違いによる影響が大きく現れます。特にラジアル配向の場合は極切替部に比べて極中央部はパーミアンスが低く、二次元解析ではこの影響が顕著になります。磁石の対面に磁性材が配置された場合はパーミアンスの違いは小さくなり、波形も変わります。
今回検討した6パターンの配向構成では、パターン5および6で波形の1次成分が90%近くとなり、3次、5次の高次成分が低く正弦波に近い波形となりました。
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