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スポーツウェアに最適な素材は?機能や種類について

スポーツウェアの素材は、運動時の快適性やパフォーマンス向上に大きな影響を与えます。主な素材はポリエステル、ポリウレタン、ナイロンなどがあり、それぞれ伸縮性や吸水速乾性に優れた機能性を持っているのが特長です。

本記事では、スポーツウェアの素材に求められる機能や素材の種類をご紹介します。また、スポーツウェアの素材に活かせる近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

スポーツウェアの素材に求められる機能とは?

テニスをしている人の画像
テニスやサッカー、陸上競技など、激しいスポーツで活躍するスポーツウェア。

普段着とは違い、スポーツウェアは速乾性や伸縮性などに優れた素材を使用しなければ、十分なパフォーマンスを発揮できません。

ここではスポーツウェアの素材に求められる4つの機能をご紹介します。

  • 速乾性
  • 耐久性
  • 伸縮性
  • 温度調節

速乾性~汗が乾きやすい~

スポーツウェアの素材に求められる「速乾性」とは、水分を素早く吸収し、乾燥する特性を持つことです。

スポーツ中は汗をかくことがよくありますが、汗をそのままにしておくと身体を冷やす可能性があります。

速乾性のあるスポーツウェアなら肌の表面に汗が残ることなくサラッと快適な状態を保ち運動中のパフォーマンスを向上できます。

さらに速乾性のある素材は、水分による重さも軽減できる点も特長です。

耐久性~丈夫で摩擦に強い~

スポーツウェアにおける「耐久性」とは、非日常の環境下や激しい運動下でも快適に身体運動ができ、丈夫で摩擦に強い性質を持つことです。

特にスポーツウェアは激しい運動やトレーニングの際に着用しますし、頻繁に洗濯することが多いため、衣類の素材は摩擦や繊維の強度が求められます。

伸縮性~ストレッチ性があり動きやすい~

スポーツウェアに求められる「伸縮性」は、身体の動きを制限せず、運動中でも快適に動ける特性を持つことです。

スポーツウェアには、ストレッチ性のある素材が使われます。基本的にスポーツウェアはゆったりしたサイズではなく、空気抵抗を感じないように身体にフィットさせるのが主流です。

フィットさせる分、伸縮性がないと十分な運動パフォーマンスが発揮できにくくなります。

温度調節~運動中の体温変化に対応~

真夏や冬など過酷な温度環境下でのスポーツは特に「温度調節」ができるスポーツウェアが活躍します。

例えば、夏のスポーツウェアの素材は吸湿速乾性に優れていることが重要です。汗を素早く吸収し、それを素材表面に拡散・蒸発させることで、運動中にできるだけ乾燥させ、過剰な体温上昇を防ぎます。

保湿性の高いスポーツウェアなら運動時に身体表面の水分を保持し、身体を冷やすことなく適切な温度を保つことが可能です。

冬のアウトドアスポーツウェアとしては裏地が裏起毛、蓄熱保温機能と速乾性を兼ね備えた素材が向いているといえるでしょう。

スポーツウェアに使われる素材の種類

スポーツウェアに使われる素材のイメージ画像
スポーツウェアに使う素材によってそれぞれの特性が異なってきます。ここでは以下の3つの素材に関してご紹介します。

  • ポリエステル
  • ナイロン
  • ポリウレタン

吸水速乾性が高いポリエステル

ポリエステルは優れた「吸水速乾性」を備えており、主にスポーツウェアとして広く活用されている素材です。

Tシャツに多く使用される綿素材の場合は、水分を吸収する性質を持っているものの、乾きにくいためスポーツウェアとしては不向きといわれています。

一方、ポリエステル素材であれば素早く汗を乾かし快適さを保つことができ、運動時や暑い環境下での着用に適しています。

この素材は吸収した汗をすぐに外部へ放出する特性があり、身体に付着する汗や水分を瞬時に乾燥させることが可能です。さらに、繊維内部への水分の染み込みを防ぐ「疎水性」を持っており、汗の嫌な臭いを残しにくい性質があります。

ただし、ポリエステル素材はマイナスの帯電繊維なので、プラスの帯電のある素材を合わせると静電気を起こしやすいという特徴もあります。

弾力性がありしわになりにくいナイロン

ナイロンは弾力性があり、独特の柔軟性と伸縮性を持っており、シワになりにくいのが特長です。この素材は通常の繊維よりも強く、繰り返しの着用や激しい運動にも耐えられます。

これらの特性からウィンタースポーツウェアやウィンドブレーカーなどに使用されることが多いです。

伸縮性があるポリウレタン

ポリウレタンは伸縮性に優れている素材です。この素材は他の繊維に混ぜることで伸縮性がさらに向上し、快適な着用感が得られます。

スポーツウェアにポリウレタンを使用することで、身体の動きに合わせてフィットしやすくなりますが、こちらもナイロンと同様、紫外線に弱い特長があります。

スポーツウェアの素材に活かせる住友金属鉱山の近赤外線吸収材料SOLAMENT®

近赤外線吸収材料SOLAMENT®(ソラメント)

住友金属鉱山の「近赤外線吸収材料SOLAMENT®※」は、スポーツウェアに活かせる素材です。ここではどのような特長があるのかを解説します。

SOLAMENT®は、住友金属鉱山が独自で発明し、国内外の特許・商標を所有する近赤外線吸収微粒子CWO®を用いた、太陽光をコントロールする素材テクノロジーブランドです。

光熱変換による発熱機能

住友金属鉱山の近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)は、主に太陽光などに含まれる「近赤外線」を吸収し、吸収した近赤外線を熱に変える特性があります。

この特性を生かし、SOLAMENT®をスポーツウェアに応用することで、熱を遮ったり熱を生み出したりすることが可能です。

SOLAMENT®を使用した生地のほうが一般衣類よりも10度の温度上昇が見られた

SOLAMENT®を使用した生地のほうが一般衣類よりも10度の温度上昇が見られた

近赤外線を吸収し発熱する特性を持つことから、ウィンタースポーツや真冬のアウトドアにも活用できます。

光熱変換機能を活かした速乾性

近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)は、その発熱機能を活かし、速乾性を実現します。

自由な染色によるカラーバリエーション

近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)は材料自体が透明に近く、繊維に染色が可能です。これまで光エネルギーを吸収しにくいといわれていた色相の明るい商品にも発熱機能や速乾性を失うことなく応用することができます。

カラーバリエーションが豊富となり、機能性に加えファッショナブルなスポーツウェアにすることができるでしょう。

アスリートを盗撮被害から守る近赤外線吸収機能

近年、赤外線カメラを利用した盗撮被害はあとを絶ちません。住友金属鉱山の近赤外線吸収材料の「近赤外線の波長を吸収する性質」はこうした盗撮を防止することに役立ちます。

実際に当社の近赤外線吸収材料を使用し、「近赤外線防透け生地」としてスポーツウェアが開発されアスリートに向けた盗撮防止に役立てられています。

赤外線カメラ撮影による機能試験の結果や近赤外線吸収材料について詳しく知りたい方は、下記のコラムをご覧ください。
【関連記事】近赤外線の盗撮防止は可能?アスリートのユニフォームへの対応について

まとめ

スポーツを快適に行い、パフォーマンスの向上を図るには、スポーツウェアの素材や機能性が重要視されています。スポーツ中に汗をかいたり、活動量が高くなったりするときには、吸湿速乾性、通気性、軽量性、耐久性、ストレッチ性などが特に求められます。

住友金鉱山の近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)は、耐候性に優れ、光を通しやすい特性を持つ無機材料です。

太陽光線の40%程度を占める800〜1200nmの近赤外線を強く吸収し、その波長の光を効果的に吸収する特性があります。

光熱変換による発熱機能のある近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)は、長時間・激しいスポーツにおいてもその性能を維持しやすく、快適さを保つことが可能です。

近赤外線吸収材料に関心をお持ちの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

【製品紹介】住友金属鉱山の近赤外線吸収材料(SOLAMENT®)について詳細を見る

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