粒度分布
粒度分布とは、測定対象となるサンプル粒子群の中に、「どのような大きさ(粒子径)の粒子が、どのような割合(全体を100%とする相対粒子量)で含まれているか」を示す指標(表現手段)です。
粒度分布の表示にはいくつかの表示方法がありますが、もっとも一般的な表示方法は横軸が粒度(粒径)、縦軸が個数もしくは体積です。粒度分布の山が急峻であると「粒度分布がいい(優れている)」と言い、山がなだらかであると「粒度分布が悪い」と言います。
また、粒度分布山が2つ存在するときは、2つの粒度分布を持つ粒子が混ざっていることを表します。
粒度分布を表すには粒子径について定義しなければなりません。
そもそも粒子は真球とは限りません。立方体、フレーク状、針状等の形状を真球に置き換えて粒径を求めます。
その粒径もレーザを用いて光学的に測定する方法、SEM画像から測定する方法等多くの方法があり、測定方法により粒径が一致しないことがほとんどです。
粒度分布はグラフ表記になりますが、これを数値表示する方法があります。「D20」、「D50」、「D80」と表記するもので、粒子径の小さい方から20%積算した粒子径がD20、同様に50%積算した粒子径がD50です。D50 をメディアン径と呼ぶこともあります。
もし、粒度分布の山が左右対称であれば、メディアン径は平均粒子径と一致します。
最終編集日:20230725
Take part in X-MINING 各種お問い合わせ
X-MININGは、住友金属鉱山とあなたで新たな技術の創出や課題の解決に取り込むプロジェクト。お気軽にお問い合わせください。