鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶の特性
鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶は、IoT独立電源で用いられる振動発電(エネルギーハーベスティング)のキーとなる材料の一つです。
当社では、結晶育成方法として垂直ブリッジマン(VB)法を採用し結晶内での組成ばらつきが小さく高品質な単結晶を育成する技術を確立しました。
□66mm×66mmまでの四角柱形状、φ52mmまでの円柱形状の単結晶育成が可能です。育成した結晶が持つ磁歪量は約300ppmと大きく、値のばらつきが少ないことが特徴でIoT向け振動発電デバイスの磁歪材料として優れた特性を示します。
当社ではこれらの単結晶を加工することで、板材を中心としたさまざまなサイズ、形状のサンプル作製が可能です。デバイスメーカー、大学とのオープンイノベーションにより、高機能材料で社会貢献することを目指します。
サンプルサイズや特性などの詳細は本サイトの資料ダウンロードもしくはお問合せフォームよりお問合せ下さい。
鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶のラインアップ
代表値
平行磁歪量 | 合金組成 | 形状 |
---|---|---|
約300ppm | Fe-17~19at%Ga | 板状、角柱、円柱など |
想定される用途
エネルギーハーベスティング(磁歪式振動発電)用材料
磁歪振動発電で見たことないコラボがうまれる|新結合 V-COLLABO
鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶についてよくある質問
磁歪材料にはどのような用途(事例)がありますか?
磁歪定数の大きさに応じ、アクチュエーター、センサ、発電デバイス等に用いられます。近年、IoT用微少電源として振動発電の活用に注目が集まっており、発電デバイス用材料として活用の広がりが期待されています。
振動発電とはどのようなものですか?
圧電効果、電磁誘導効果、静電誘導効果、逆磁歪効果などを利用して振動からエネルギーを生み出す技術であり、IoT用微電源として注目を集めています。当社の鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶材料は、磁歪特性のばらつきが少ないことが特徴で、逆磁歪効果を利用した振動発電デバイスの磁歪材料として優れた特性を示します。
Fe-Ga合金とはなんですか?
鉄をベースとした磁歪材料の1つであり、高い磁歪係数(約300ppm)と高い機械的特性が特徴で、振動発電用途で注目が集まっています。当社は、磁歪特性のバラつきが少なく高品質な鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶材料を作製する技術を確立しています。
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