抵抗器の耐サージ要求に応えるために
“サージ(surge)”とは瞬間的に定常状態を超えて大きな波動が発生する現象です。この現象が電気回路の電流で生じる場合は“サージ電流(surge current)”と呼びます。
電子機器は、静電気や落雷などに起因する瞬間的大電流(サージ電流)によってダメージを受けると誤動作など不具合が生じやすくなります。
近年の電子機器の小型化や車載電子機器の増加に伴い、サージ電流に対するリスクが増大し抵抗器の高信頼性を維持するために耐サージ特性の向上が強く求められています。
抵抗器では特に静電気放電(Electro-Static Discharge:ESD)への耐性が求められます。この評価には高電圧電源によりコンデンサに充電した電荷を放電した際の抵抗値変化量が用いられ、値が低いほどESD耐性が高いことを示します。
私たちからのご提案
高分散による抵抗ペーストの耐サージ性を向上
導電粒子と絶縁ガラス粒子を主成分とする抵抗ペーストを焼成して製造する厚膜抵抗体は、ガラス母相中に導電粒子が分散した構造になり、導電粒子によって導電経路を形成します。特定の導電経路にESDによる電流が集中すると、導電経路近傍のガラスの絶縁性が低下し抵抗体の抵抗値が低下、つまり抵抗値変化量が大きくなることに繋がります。
可能性は無限大です
住友金属鉱山の耐サージ抵抗ペーストは、高いESD耐性を保持した厚膜抵抗ペーストです。電子部品の小型・高密度化やモビリティへの搭載に適する以外にも、この特性と皆様の多彩な発想で様々な用途への応用が期待できる材料です。
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