近赤外線吸収材料
NIR-
Absorbing
Materials

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近赤外線遮蔽機能を有する材料としてスズドープ酸化インジウム(以下ITO)やアンチモンドープ酸化スズ(以下ATO)が一般的によく知られています。ITOやATOの微粒子を分散させて用いると、透明性が高く、近赤外域の透過率が低い膜を作ることができます。しかし、太陽光のスペクトルは波長800nm~1,200nm付近が強いためITOやATOの微粒子ではこの範囲の光を十分にカットしきれず近赤外吸収機能が不十分でした。
近赤外吸収機能を上げるためにITOやATOの使用量を多くすると、塗膜の強度などの特性に影響を及ぼします。さらにITOは原料として高価なインジウムを含んでいるためコストも高く特定化学物質にも指定されており安全衛生面でも課題がありました。
図1
住友金属鉱山のLaB6やCWO®では、1,400nmより短波長の近赤外光に非常に高い遮蔽能力を持っています。そのため、少ない使用量で高い遮熱性能を発揮できます。
同じ遮蔽性能を得るのに必要 な量を比較するとLaB6はITOやATOの約100分の1、CWO®はITOやATOの約10分1の使用量となります。このような少量で効果を発揮することはコストや塗膜特性への影響が少ないなど大きなメリットと考えます。
さらに、LaB6やCWO®は今のところ有害性が指摘されておらず安全性も問題ない材料です。
LaB6やCWO®の微粒子を使用することで安全で安価に赤外線をカットすることが実現できました。
図2 日射遮蔽係数に対する赤外線遮蔽微粒子の使用量
近赤外線吸収材料LaB6やCWO®によって実現した、要求特性を維持したまま添加量を「減らす」機能は、近赤外線遮蔽機能以外の他分野でも応用可能です。
あなたの持つイマジネーションを「近赤外線吸収材料LaB6やCWO®」で実現してみませんか?