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真夏の農業用ハウスの室温上昇は防げないのか 近赤外線吸収材料

真夏の農業用ハウスの室温上昇は防げないのか

農業ハウスでの栽培は、害虫や天候などの被害から作物と作業者を守ってくれる農業において欠かせないものです。その一方で、真夏の閉め切ったハウス内は日光照射により40度を超えるサウナ状態となってしまい、熱中症を引き起こしやすくなっていたり、高温で作物に対して非常に危険な環境となっていたりといった課題がありました。

対策として、ハウスに被せたシートを巻き上げたり、出入口を開放したりと温度上昇を防ぐ方法はありますが、非効率で逆効果になってしまうこともあります。

ハウス内の室温上昇を効率的に防ぐことはできないのでしょうか?

私たちは考えました

農作物の成長に大きな影響を及ぼすクロロフィル色素の光合成吸収波長は660nm(赤色)と480nm(青色)近辺にピークがあります。一般的な農業用ハウスの遮熱に用いられる白色反射資材、寒冷紗等は物理的に光エネルギーを遮蔽する為、 500~700nm前後の可視光域の取り込み不足が悩みのタネとなっていました。

太陽光から熱をカットしつつ、作物に必要な光だけを透過させることができる素材があれば真夏のハウス内の室温上昇を改善できるのではないかと、私たちは考えました。

私たちからのご提案

近赤外線吸収材料CWO®は高い遮熱性と透明性を併せ持っています。
太陽光の暑さの源である850~1200nm域の光を大きくカットし、作物の光合成に必要な400~850nm域の光を透過させることができます。

「植物の光反応の作用スペクトル」(文部科学省)を加工して作成

住友金属鉱山では、農業用ハウス資材に用いられる塩ビ、PP 、PETへの練り込みが可能な分散粉と、PETフィルム、繊維などへ塗布できる分散液を揃えています。近赤外線吸収材料CWO®を農業用ハウスのビニール材へ練り込むことで、作物の光合成に必要な光と人間の目で認識できる光を透過しながら、室温上昇の原因となる光だけをカットする農業用ハウスを実現。
快適な室温に加えて作物の収率が上がるなど、作物にも人体にも快適な環境を実現することができました。

可能性は無限大です

近赤外線吸収材料CWO®によって実現した、真夏の農業用ハウスの室温上昇を「防ぐ」機能は他分野でも応用可能です。

あなたの持つイマジネーションを「近赤外線吸収材料CWO®」で実現してみませんか?

近赤外線吸収材料CWO®を使用した高機能遮熱ネット「青天張(あおてんじょう)」を導入した例

 

「青天張(あおてんじょう)」の開発経緯と効果については
X-TALK Vol.2 ~農業ハウスを変える。CWO使用製品開発ストーリー~
で紹介しています。

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